慣行農家と苗つくり

3月の中旬まではあさひや農場では自分の農場では苗を育てていません。

新規就農の先輩の農家さんのハウスで場所をお借りして苗を育てさせてもらっています。
先輩の農家さんは立派な育苗ハウスを持っていて暖房が効いているのです。
「この時期はまだまだスペースにも余裕あるし、自分の苗の分だけで暖房炊くのももったいないしねぇ。良かったらうちで一緒に苗作れば良いじゃん」というお言葉に甘えてさせていただいています。
私の他にも3件ほど新規就農者が一緒に場所を借りて苗を育てています。

この時期はあさひや農場の無加温ハウスは苗を育てるにはまだまだ寒すぎるし、何よりも毎朝水をやりに行くたびに他の農家の苗を見たり話を聞くのが貴重な時間であるからというのがあります。

ちなみに、大事な事ですが、お世話になっている先輩農家さんも一緒に苗を育てている新規就農者さんたちも有機農家ではありません。
夏には普通に農薬を撒くJA出荷の大規模レタス白菜農家さんたちです。
有機苗と慣行苗の共存
もちろん、この時期はまだ寒いので育苗期間中も苗に農薬を撒かないので私の苗に農薬がかかることもありませんし、苗土も慣行農家用の化学肥料入りの苗土ではなく私は自家製の無化学肥料のものを使っています。
そういうわけで農薬使用の農家と共有してるのは空間と温度と情報だけです。
慣行農家さんに学ぶことは多く、彼らの専門であるレタスや白菜のことはもちろん、いろいろな資材や農協のこと集落のことで私が知らないこと、経営のこと。。

ひょっとしたら正式なJAS有機的には「慣行農法の苗と同じ空間で育ててはいけない」等と細かいルールがあるかもしれません。

私はそんな細かいルールよりも、もっと他のことを大事にしたほうが良い野菜が作れると考えています。
(そういうこともあり、あさひや農場ではあえてJAS有機認証を取っていません。)

あさひや農場のハウスも来週には踏み込み温床の火が灯り、暖かくなります。
そしたらあさひや農場の苗はあさひや農場のハウスに引っ越しです。

それまでの間、もうしばらく、
この時期のあさひや農場の苗は慣行農家にも見守られて育ちます。


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