10月も前半を過ぎると玉ねぎの植え付作業になります。

今年は12000本植える予定です。

自家苗が7割で3割ほど不足するので購入します。

苗は8月中旬に種を蒔き干ばつの中何度も潅水して育てました。



植え付けの一部は子供の季節バイトとして恒例化しています。

バイトというと「児童労働!」とか怒る人がいるので、実はバイトではありません。

教育の一環です。

で、ご褒美に苗1本植えたら1円です。

子供たちもクラブ活動があったり友度地と遊んだり、

何より飽きたのか昔のようには農作業を手伝わないのでこうやって農の現場での教育をすることになります。

じっさい子供の植える量なので別にやってもらわなくても問題はないのですが、

これも教育の一環ということでやってもらっているのです。



農作業を無理やり手伝わせてもたぶん嫌な思いしかしません。

お金が入れば楽しんで出来るし、達成感もあるし、

何よりも歩合制なので「より早く植えよう」と考えます。



農作業は田植えを手植えでやる作業に代表されるように単純な繰り返し作業を延々をやることが多いです。

さすがに今は田んぼの手植えはやりませんが、

野菜の袋詰めや玉ねぎの植え付け作業等は同じような単純作業の繰り返しです。

もちろんいずれこういった作業もロボット化されるのかもしれませんが、

こういう単純作業の中にたくさんの大事なことが隠れています。



単純に玉ねぎの苗を1秒間に1本しか植えられないのと2本植えられるのでは時給は倍違います。

これが年収なら300万の人と600万の人の差になるのです。

1秒に2本以上植えるにはただ早く植えれば良いかというとそうではありません。



例えば右手で苗を植えたあとにどれだけ苗の束を持っている左手から苗を植える右手が次の苗を取れるかが重要になります。

ピストルとマシンガンでは弾丸のスピードが同じでも次の弾丸が連続して装填されるが大きく違います。

苗を植える手と苗を持っている手が近くにあれば無駄に手を動かさなくて済みます。



また同じ作業を長く続けるのですから疲れない工夫も必要です。

玉ねぎを早く、長い時間植えるためには体の動きの一つ一つを見直す必要があります。

そうすることで効率よくより多くのものを生産できるのです。

こういった考え方は実はこれから子供たちが作っていく世界ではどんな仕事でも大切になるでしょう。

いずれ玉ねぎの植え付けもロボットがやることになるかもしれませんが、

無駄な作業を減らしていく行為はいつだって人間に求められるのです。



。。。というのは、まあ後に子供たちが気づけばいいのですが、

見てて面白いのはやはり子供ごとに仕事に対する取り組み方が全然違うことです。

あまり学校の成績がよろしくない「のび太」と「カツオ」を足した様な中一の長男はこういう仕事は熱心です。

稼いだお金でゲームを買うそうです。

末っ子の小1の娘はこれもまた一生懸命植えます。

1年生にして半日で700円稼ぎました。

いちばん仕事をしないのが学業もできて喧嘩も強いドラえもんで言う「出来杉くん」と「ジャイアン」を足した様な優等生な次男です。

午前中に250円稼いでギブアップでした。

それぞれどんな大人になるんでしょうね。



*ちなみに玉ねぎ移植機なるものは現在しています。