同業者と共有する勉強会~「パッケージから考える」勉強会の例

昨日は佐久穂町のらくら農場の萩原 紀行さん主催の「パッケージから考える」勉強会がありました。2013-02-07 15.02.53


既に加工所を運営されてるのらくら農場さんがパッケージや加工機械の取引業者さんをお呼びして、
パッケージや包装機械、ラベルなど包装関係の質疑応答や紹介をしていただく勉強会でした。

 

萩原さんからの招待状にはこうあります。(一部編集)

うちが付き合っているパッケージ会社のミヤウチさんの営業マン山口さんにパッケージのプレゼンをしてもらう企画を考えました。
僕がバーニャカウダーを販売するにあたって、パッケージがら全体像をイメージしました。パッケージから得られるヒントはたくさんあると思います。
ミヤウチさんはパッケージのほか、ラベルの請負や、厨房機器、シーラーなど農産加工に必要な様々なものを扱っています。飯田市の有名な小池加工所のパッケージを担当されています。
 
オンライン(スカイプ)でやりたいところですが、今回はサンプルなどの実物を見れたらと思いまして、集まることにしました。
 
あまり人数が多くてもぼやけるので、20名くらいを枠にします。(うちに入らないというのもありましてごめんなさい) メールにてお申し込みください。
 
フォーマットにお名前と質問を書き込んでください。前もって質問内容をミヤウチさんにお知らせします。当日のプレゼンの質を高めたいので是非ご協力ください。
  
 こういう企画で、楽しいのが、「自分では気づかなかった疑問点をほかの人がしてくれることによって気づかされる」という事だと思っています。
 
当日は定刻に開始しますので、遅れずにお越しください。また、駐車場が詰めても12台くらいしか入らないので、乗り合わせてお越しください。

この案内を受けて20名以上の農家さんが集まりました。有機農家だけでなく地元の慣行農家さん、加工メインで新規就農を目指してる方様々です。

主題の「パッケージから考える」はまさのその通りの勉強会でした。もちろん原料から考える、需要から考えるというのも王道ですが、パッケージやラベル等の技術や製品から、これまで「無理だ」と思っていた」ことが「あ!それならできる!!」と多くの参加者が思う。そういう勉強会でした。

さて、勉強会のこれ以上の内容は省略させて頂きます。

今回、萩原さんがこういった勉強会を開いてくれたのはなぜでしょう?
当日は萩原さんは出荷もあり、おそらく今回の長野の参加者の中では冬のこの日でも最も忙しい農家さんに違いありません。それが自宅に20人以上招き入れてまで、なぜ開いてくれたのでしょう?(しかも無料)
既にご本人は加工所を持っており、聞きたいことはすべて今回呼ばれた業者さんに電話して聞けば済むことです。

動機の1つとして、案内にもあるように

「自分では気づかなかった疑問点をほかの人がしてくれることによって気づかされる」

とあります。これが実は参加者に求められていることなのです。

正直な話、もしあなたが本当に求めるなら、ましてやそれを仕事とするなら、今回得たような情報は自分ですぐに辿り着けたはずです。ネットで検索したりタウンページを開いて手当たり次第業者や行政に問い合わせれば済むことです。
ですから、情報を共有するのは、単に情報を得る以上の意味合いがなければなりません。

今回の勉強会はグーグルドキュメント上に前もって質問事項を書いてもらいました。
その回答を当日私と萩原さんが書記係として勉強会中に記入し、すでにグーグルドキュメントにアプロードしています。

ですから参加者に求められたのは、情報を自分用にメモるのではなく、質問し、提案することです。
そして気づいたことや、私と萩原さんが気づかなかったことをさあらにグーグルドキュメントで共有していただくことです。

こういったことは主催者でなくてもできる、「あなたにもできること」です。

情報をあなたの小さな脳味噌で独占するのではなく、
皆の小さな脳味噌で共有することでアイデアを生産し共有しましょう。

もし皆さんが萩原さんと同じように情報を共有したいと思ったら、
次は皆さん主催でお願いします。
必要であれば長野有機農研穀物野菜部会がバックアップします。
 


同業者と共有する勉強会~「パッケージから考える」勉強会の例” に対して1件のコメントがあります。

  1. 萩原 より:

    関谷さん、イベントのキモの部分を翻訳してもらってありがとうです!主催しといてなんだけども、自分でもこういうことどう伝えたらいいのかわからなくて。うん、そうことなんだよね。素晴らしい解釈をしてもらって感謝です。

    皆さん経営もいろんな方法に多様化してきて、それ故に学びたいテーマは的を絞った狭い、しかし深く知りたいことになってきている気がします。組織では小回りがききずらい状況です。やるとしたら狭いテーマでネットワークを使って簡単に、タイムリーに、質の高い勉強会が必要になってきました。今回の勉強会の質が高かったのかは皆さんに判断をゆだねますが、一つの評価基準としてドキュメントの書き込みの充実はあるでしょうね。

    僕は一流とか2流とかに人を区別するのは全くもって好きではないですが、わかりやすいお話しなのでご紹介。元営業マンでしたので、営業やってた時にある方に教えていただいたことです。

    3流は自分を理解しようとせず、相手を理解しようとせず、ゆえに自分から他者へ伝えるものが何もないケース。〈頑張ってここから早く脱出するしかない!〉

    2流は、自分の中に武器(人脈、ノウハウなど)を持っているが、ひた隠しにして自分だけ利を得ようとするケース。〈ここで得られる利は大したことがなく、本人だけが得をしていると思い込んでいるが、長い目で見ると狭い世界で生きることになるそうです。〉

    1流は、自分の人脈やノウハウをさらけ出し、まわりを巻き込みながらさらに成長していく。究極の謙虚さをもつ。1流どうしがどんどんつながっていき、社会を動かすダイナミズムをもつケース。〈本人が1流であることに気づいていない時なんか、最高に感動ものだよ、だそうです。〉

    いつもサポートしてくれてありがとね、関谷さん。

     

     

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