梅雨前後の野菜の味の変化

  先週末にようやくまとまった雨が降りました。
いままでの分まとめて降らしたような豪雨で泥はねもひどく、
リバーグリーンやサニーレタスなどの葉っぱが泥しぶきで汚れてしまったほどです。


 1月ほどほとんど降らなかったためやはり野菜の生育にも影響を与えています。
乾燥が過ぎると土中の有機態窒素が微生物によって硝酸態窒素へ分解が促進されます。
それに加え、植物の甘味である炭水化物の原料である水がないので土から吸った肥料分の硝酸態窒素を植物の中で炭水化物と合成してアミノ酸に順調に転嫁できません。そうすると植物に硝酸態窒素が残ってしまいがちになるのです。

これが植物のエグミの原因になります。
一応あさひや農場のほとんどの野菜は依然と甘いのですが、
若干甘味のあとにエグミが出てくる作物が出てきました。蕪とほうれん草です。

過剰な硝酸態窒素は体に良くないということで欧米では規制値があります。
日本ではその規制値はないのですし、現状ではたいていの野菜に残留しているものですが、やはりエグミは嫌なものです。
しかし硝酸態窒素は水に溶けやすいので調理時に茹でるとか水にさらすとかでエグミを低減させることができます。
特に健康を害すほどのものではないレベルだと思いますが、味が気になる方はその点を注意して調理してみてください。

作物が干ばつで炭水化物不足になると、虫害が増えます。
あさひや農場の野菜もアブラムシがつき始めました。ほうれん草など中心葉に多少ついてることがあります。
あさひや農場は有機農場ですので農薬を撒いてこれらを除去することはないので、お客様のほうで水やお湯などでためすすぎしてください。
アブラムシは浮いてきますので試してみてください。

さて、ようやく雨が降りましたがここから気をつけないといけないのが雨で一気に作物が養分を吸い始めることです。
それに湿気が加わると今度は病気が増えてきます。
そこら辺に目を光らせながらこの梅雨を乗り切ってみたいと思います。  

今日の野菜セット
みさきキャベツ、ほうれん草、小松菜、蕪、あやめ雪蕪、ミニ白菜、小ネギ、新玉ねぎ、
レタス、サニーレタス。
Lセットはこれに春菊、スナップエンドウ、大根、水菜などが加わります。
いずれも無農薬で栽培しております。

 

 


 


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