福島「母ちゃんズ」に泣かされた。

出荷先の名古屋生活クラブの生産者会議に出席しました。
消費者との交流会多くとても励みになりました。
なかなかお客さんのこを聴く機会がないのでありがたいです。

安全安心美味を売りにする流通さんだけど、
福島を切り捨てない姿勢を科学的に固持する頑固なところがいい。
普通の有機流通なら逃げちゃう福島産を400万もする放射能検定器買って検査して、
福島産の農産物でも問題がなければ販売しています。
今回は福島の郡山で農家民宿のお母さんが地元の食材を使った料理で町を盛り上げようと結成した「母ちゃんズのお話と料理を頂戴する機会がありました。
こちらは原発反対!とか被害の深刻さとか聴かされるのだと結構身構えていたのですが、
まあなんとも前向きな明るい福島美人のお母さんのテレテレな自己紹介に笑いが止まらない。
止まらないんだけど、そのうちの一人の佐藤農園さんの話が
「私は人前で話すのが苦手で、特に震災時のことを人に話すとどうにかなちゃいそうでずっと黙っていました。
ですから紙に書いてきたので、これを読みます」と書面にしたためて来たものを読み始めました。

たぶん僕だけだったと思うのですが、その時点で涙が濁流のようにあふれてきました。
自分の火事体験とリンクしたのです。
ある日のある時点を境に世界が変わる絶望感。
私などは個人の火災なので、地域全体が変わってしまった福島の皆さんの心労が比較にならないものだということはわかります。
悔しかったろうに
辛かったろうに
怖かったろうに と
しかし、こちらのそんな思い込みを感じさせないひたすら前向きな気持ち。

正直、涙を拭うのに精一杯で佐藤さんの話は殆ど聞けてませんでした。
一度ちゃんとゆっくりとお話をお聴きしに訪れてみたい民宿ができました。

ゆっくりのんびり、農家民宿に泊まろう


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