傾斜してる農地に全面マルチを貼った場合、
雨による土砂の流出を防ぐために全ての畝間に一定間隔で稲わらを置いてダムを作っていきます。

稲わら置き。大雨で土が流出しないように全部の畝間にダムとして藁を置きます。



この全面マルチは水抜き穴はあるのですが大雨になると水が吸いきれず、雨は畝間を濁流となって土を押し流します。
上流のマルチを押さえる土はなくなりマルチが風で飛びますし、下流ではマルチが土砂で埋まったり、マルチごと流されたりします。

本当はもっとこまめに稲わらを置きたいけど、足りないので申し訳程度に置いてます。



もちろん雨が非常に激しければこんな藁では土石流は止められません。
勢いの付いた土石流は時として畑の外まで流出します。
この畑は私が有機農業時代は全面マルチを張ることがなく、雨は露地に染み込み土石流は置きなかったのですが、
私が借りる以前は白菜農家さんがこのように全面マルチを貼っていたため時として激しい土石流が畑下方の人家の庭に流れ込んでいました。
今年私が白菜農家に転向し全面マルチを再開することとなり、急遽下方の人家の方から、
「全面マルチを張るなら、畑と家の境にある埋まった溝を掘り直して、土砂が中に入らないよにしておくれ」とのご提案。
ごもっともです。
急遽、できれば冬にやりたい土木工事を梅雨前に行うことになりました。

ミニ重機で溝を掘り直し



土管も土砂で鼻詰まりなので掘り上げてスッキリしてやりました。



農地の多面的機能が謳われることがありますが、こと畑の保水力に関してはこの全面マルチは最悪の部類に入ります。
昔は森だった場所が今では高原野菜地域となりこんな感じで大雨のときには一斉に雨がマルチを伝わり道路や排水口を通して河川に流れ込みます。
むしろ、多雨の日本では畑作は保水性より排水性が重んじられるために、水田や一部の畑作を除き、
高原野菜地帯に限らずハウス栽培やマルチ栽培によって同じような傾向にあると思います。

ただし、この白マルチの場合、熱を反射するので地球温暖化防止効果はあるのかな?
(廃マルチは燃料になるし)
取り敢えずマルチの上ではサングラス必須です。

このエントリーを Google ブックマーク に追加
[`evernote` not found]
LINEで送る