雨模様伺いつつ肥料撒き

昨日・今日と肥料撒き・耕耘が続いています。
風もあるし、雨も振りそうなので肥料撒いたら確実に耕耘して肥料を畑に鋤きこみたいです。

夫婦で肥料撒く人と耕す人で2台のトラクターで同時に分担して作業を行うことも多いですが、
今回の畑はちょいと離れてるため1台のトラクターで奥さんが肥料撒きと耕耘、

男の私が肥料運び、肥料調整と人力で撒く肥料担当になります。
昨日がネギとトウモロコシ2回目分の肥料(牛糞堆肥・放線菌堆肥・魚液抽出肥料・カキ殻・各種ミネラル)を撒いて耕耘、
今日がキャベツ2回目、レタス2回目分の肥料(放線菌堆肥・魚液抽出肥料・鶏糞・鶏加工残渣発酵肥料・カキ殻・各種ミネラル)を撒いて耕耘。
これらの肥料のうち魚液抽出肥料・鶏糞・鶏加工残渣発酵肥料・各種ミネラル等はその性質上、軽トラの荷台で配合混和してから撒きますのでそれは私の仕事になります。

今日は6月下旬の葉物と花豆、南瓜の肥料撒きと耕耘をしたかったのですが、
天気が持たないと読んだので畑2枚分で肥料撒き、
予想どおり雨が振り、降り始めの雨の中、耕耘を終了しました。

雨で肥料まみれ。。。

遅れたけど小麦中耕

昨年の9月に蒔いて7月に収穫する予定の小麦に最後の中耕をしました。
最後といっても種を蒔いてからこれが最初なのですが。。。
有機小麦中耕
中耕とは写真のような機械で小麦の間の土を耕して除草しつつ、畑に空気を入れたり、
小麦の株元に土を入れる作業です。

この作業は例年なら4月の上旬にしてましたが、なかなか雨やら風で仕事進まず1ヶ月も遅れてしまいました。
こうなると小麦も大きくなり中耕による小麦へのダメージも大きくなるのですが、
ここで中耕入れておかないと収穫までに草とかでとんでも無いことになったり、
収穫前に倒伏してしまい下手すると忙しくて収穫できなくなったりするからです。

この畑は奥に向かって若干の傾斜があり奥に行くときは上り坂です。
この上りはなんでもなさそうですが、この手の管理機械が中耕しながら登るにはちょっときつい。
昨年までは管理機が1輪の大型の管理機を使ってたのですが、1輪だと登らないので一生懸命後ろから人間が押していました。
こんな坂でもふかふかの畑を機械を押して行ったり来たりはけっこうバテます。
今年は機械屋さんが小型の2輪の管理機のデモ機を私に回してくれたので値引きで買わせていただいたものを使いました。
やっぱり楽。
楽して「流さない汗の分」いいものを作ることに頑張って行きたいと思います。

200kgの肥料撒き機とか移動するのに

あさひや農場の畑は標高の低い「馬越」と高い「頭無」(アタマナシではなくカシラナシ)の2つの地域に分散しています。そこで自走するトラクターなどは自分で行ったり来たりするのですが、
機械や肥料は軽トラに乗せて運びます。
重いものを載せたり降ろしたり、なるべく人間の腰を使わないように器具を使ったり、高さをかえたり、位置を変えたり配慮が必要です。
あさひや農場的には、腰が痛くなったら「負け」です。
「俺は馬鹿だー」と自分を罵ります。
人に使われてるならまだしも自分の職場で腰痛めたら精神的な打撃のほうが大きいくらいです。

そういうわけで200kgくらいある重量物もこんな感じで片足ずつ乗っけたりして移動。

下ろすのはチェーンブロック使います。

前はチェーンブロックも持って移動してたのですがちょっと工夫すればこの手の機械位なら簡単に載ることがわかったのでずいぶん楽になりました。

昨日、ジャガイモ植え終わり、今年は男爵を止め、キタアカリ、メークイン、十勝こがね、アンデス。ちょっとイモが足りなかったので10年ぶりくらいに大白を植えました。
大白は早くから出荷できるジャガイモで、白い肉質が特徴。さらっとして独特の味わいです。

他の作業は肥料まきまき、マルチはりはりでまだ畑は緑がない状態です。

黒くて硬い芽に願掛

予定どうり雨でしたので、ジャガイモ種イモ切りしました。
雨が止んで畑に入れるようになったらジャガイモ植えです。
有機じゃがいも切り
ジャガイモの種イモは3月中旬から寒さと直射日光に晒し「浴光緑芽」という状態に置かれます。

畑に植える前に強い日光でジャガイモを緑化し寒さで引き締める感じです。
これをしないと種イモからモヤシのような弱い芽が出るのです。

約1ヶ月の浴光緑芽を経たジャガイモは表面が緑色になりとても食べられない状態になります。
芽は黒く赤く小さく、しかし生命力を凝縮したような塊として点在します。

この状態を見るとジャガイモが「根」ではなく「茎」だということを思い知らされます。
ジャガイモは実は茎が太ったものなのです。

ですから光に当たると緑になるのです、
大根を光に当てても緑にならないのとは違うのです。

この芽が一つの種イモから沢山で過ぎると沢山の茎に沢山の芋がついて小さな芋しか出来ません。
ですから芽の数が適度になるように種イモを切り分けます。
芋によって芽の多さが違うので切り分けかを変えて切っていきます。

この切り口を1日くらい乾かして畑が乾いたらジャガイモを植え付けます。

例年より6日ほど遅くなる予定です。

ちなみに今年のジャガイモは
メークイン
キタアカリ
アンデスレッド
十勝こがね
以上になります。

マルチャー調整中

マルチャーとはマルチを張る機械のことです。
マルチとは地面に敷く資材のことで藁から紙のものそしてポリエチレンでできたものまでありますが、マルチャーは主に黒マルチなどと呼ばれるポリエチレンビニールを畑に展張する機械です。

人間がクワで溝をほってビニールの引っ張って裾を埋め戻す作業を一辺にやってくれる働き者です。これがないと例えば夫婦でやると「そっち引っ張りすぎ」「まがってる!」「性格がゆがんでるからだ!」「シワがつきすぎ!」「もうろくしたな!」など夫婦げんかの元にもなるのでそういった意味でも革命的な道具なのであります。

さてこの機械、あさひや農場の場合、トラクターで引っ張るのですが、今までは2台あるトラクターのうちの1台にしかついていませんでした。しかもお年寄りのトラクターの方にしかついてなかったので標高差150m距離3km以上離れた畑を移動しての作業は大変面倒で負担の大きいものでした。

今年はもう一台のトラクターに付くようにステイという取付台をもう一台のトラクターに付けました。これで機動的即応的な作業が可能になります。

しかしこのマルチャー、ビニールという人工物を勝手に自然の土壌に埋め込むわけですから、規格化された工業製品同士をくっつけるのと違って、土質や耕耘ロータリーとの位置関係やら様々な条件によってうまくビニールが転調しない場合があります。幾つもの調整箇所を調整して行かないとビニールをぴしっと貼れません。

スケートの選手が空気抵抗を考えてダボダボの服を着ないでぴしっとした全身タイツを着るように、ぴしっと貼ってないで少しでもたるみがあるマルチは風の抵抗を受けて剥がされてしまいます。

今日はマルチャーの調整をしながらのマルチ張りでした。地温を下げる白マルチをレタス用に、地温を上げる黒マルチを大根用に貼りました。

気がつけばアラフォーだらけの土壌分析会

春恒例の土壌分析会です。(実際は3月中旬に行いました)
一人でやると非常に効率悪いし、精度も落ちるので大人数で流れ作業でシステム化して行います。

あさひや農場の土。まだ表土が凍る畑から採取してきました。それぞれの枠にそれぞれの畑の土。
今回は23サンプル。
沢山の畑が標高を変えて点在するので土質がそれぞれ異なります。
要土壌分析です。


今回は私と仲間の有機農家さん、その研修生たち、東京の老舗有機農家の大平農場の研修生の藤永さんと全員アラフォー男子。というか2名ほどはアラフィー?
私が有機農業の研修をした頃は「有機農業で独立するなら30歳が限度」と言われてたのですが、いまでは30歳台後半は普通で藤永さんなんか40歳台後半です。

有機農家の卵


昔は海のものとも山のものともつかぬ有機農業も「若さ」で新規参入も乗り切っていたのが、
いまではある程度体系化し、参入時に資産や社会経験が十分生かせる産業として有機農業は成熟してきたという証拠でしょう。
その体系化の一つが土壌分析です。

昔は1度に2検体ずつしか分析できなかった土壌分析も今では12検体が一気にでき、目視で読み取っていた数値もデジタル検定機で測れるようになりました。
効率と精度が上がりましたが、それでも各作業は多くの人の手が加わります。
測定ミスは当然起こりうるので最後のデジタル測定と記録は主に私とずっと一緒に分析をしてきたのらくら農場さんが行なって、分析値に異常がないかチェックします。
異常があれば即やり直し。

あさひや農場は去年は手が回りきらず、投入した肥料分の収穫をしてないところが多いせいか全体的にやや肥料が残り気味でした。ベストは畑がスッカラカンになってること。
今年はその分、肥料を抑えて肥料設計します。
 

新規就農者の結婚式

先日は新規就農者仲間の結婚パーティーを行いました。

10年以上前に私の後に当時50歳以上の年齢にもかかわらず物凄い熱意で就農された方の息子さんが親父さんの後を追って会社を辞めて村に入り、そして改めて親父さんからも独立して就農しました。その方が新郎です。

結婚パーティーは地元のレストランで私達新規就農者が企画運営して行いました。
こんな感じ。

    • 新郎・新婦・司祭(私)の乗った街で一番成功してる新規就農者の新車のBMWで会場に乗り付ける。
    • レストラン前に地元のスキー場から借りてきた赤い絨毯を敷いて、その両側を参列者が並ぶ。そこにBMWから新郎新婦司祭が降りる。音楽と共に子供・司祭を先頭にエントランスダンス(参考動画↓これを真似ました)

    • レストラン前祭壇にて司祭の進行のもと人前式
    • レストランで祝賀会。司会も新規就農仲間。
    • 余興、新規就農者コント・消防団新規就農者班演舞・新規就農者の妻たちのAKB48映像上映・新規就農者即席バンドの演奏。。。冬は割と暇だからこんだけよくもまあ練習して出来たもんです。
    • 最後は軽トラで退場。引きずる空き缶は「祝い事だから」という理由でこの日のために気持ちを込めて飲んできたヱビスビール缶150本以上。。。

  • 長野県民は何かとバンザイをするので。最後は長野県民らしくバンザイでお送りしました。
最後の新郎父挨拶で、最初の頃に私と6軒ほどの新規就農者で立ち上げた有機農家もJA出荷農家も一緒になってやる新規就農者の集まりが今回は13軒も参加しての集まり、このような企画を一緒にやるようになるまでなったことの素晴らしさについて述べられていました。仲間がいなければたぶん新規就農しても途中で挫けていたかもしれない。仲間の大切さについて改めて思い起こさせる結果になりました。

そして、今回の結婚式を終えて「結婚式は楽しい!またやろう!」ということになりました。
佐久穂町の新規就農者は新たなる新郎新婦の登場を待ちわびています。
という訳で、あなたも佐久穂町に新規就農してみませんか?  のお誘いでした。

肥料納品

今月に入り雪が溶け始めたので共同購入の肥料の納品が続きます。
昨年まではJA出荷の大規模農家さんの畑で荷受をしていましたが、
道が悪く6トンのトラックで運んできてもらっていました。
今年は地元の「がんこ村」さんという減農薬のグループの出荷場をお借りしての荷受なので
これまでより大型14トンのトラックで荷受ができるので、荷受が楽になり運賃も減ります。

今日は14tトラック2台納品、まだまだ続きます。

昔は仲間の有機農家と二人で共同購入していました。
6トントラックとかで持ってきてもらって、
新規就農なので荷受けする場所もフォークリフトもなく道路端で軽トラに手で荷下ろししてました。
今では数件のJA出荷の慣行農家を含む10件の農家での肥料の共同購入です。

慣行だろうが有機だろうが、有機であってもひょっとしたら競合する同業者であっても、
一緒にできることは一緒にし、共有できるものは共有する。
その先に光ってこその個性であり、そこが勝負どころになります。

慣行農家と苗つくり

3月の中旬まではあさひや農場では自分の農場では苗を育てていません。

新規就農の先輩の農家さんのハウスで場所をお借りして苗を育てさせてもらっています。
先輩の農家さんは立派な育苗ハウスを持っていて暖房が効いているのです。
「この時期はまだまだスペースにも余裕あるし、自分の苗の分だけで暖房炊くのももったいないしねぇ。良かったらうちで一緒に苗作れば良いじゃん」というお言葉に甘えてさせていただいています。
私の他にも3件ほど新規就農者が一緒に場所を借りて苗を育てています。

この時期はあさひや農場の無加温ハウスは苗を育てるにはまだまだ寒すぎるし、何よりも毎朝水をやりに行くたびに他の農家の苗を見たり話を聞くのが貴重な時間であるからというのがあります。

ちなみに、大事な事ですが、お世話になっている先輩農家さんも一緒に苗を育てている新規就農者さんたちも有機農家ではありません。
夏には普通に農薬を撒くJA出荷の大規模レタス白菜農家さんたちです。
有機苗と慣行苗の共存
もちろん、この時期はまだ寒いので育苗期間中も苗に農薬を撒かないので私の苗に農薬がかかることもありませんし、苗土も慣行農家用の化学肥料入りの苗土ではなく私は自家製の無化学肥料のものを使っています。
そういうわけで農薬使用の農家と共有してるのは空間と温度と情報だけです。
慣行農家さんに学ぶことは多く、彼らの専門であるレタスや白菜のことはもちろん、いろいろな資材や農協のこと集落のことで私が知らないこと、経営のこと。。

ひょっとしたら正式なJAS有機的には「慣行農法の苗と同じ空間で育ててはいけない」等と細かいルールがあるかもしれません。

私はそんな細かいルールよりも、もっと他のことを大事にしたほうが良い野菜が作れると考えています。
(そういうこともあり、あさひや農場ではあえてJAS有機認証を取っていません。)

あさひや農場のハウスも来週には踏み込み温床の火が灯り、暖かくなります。
そしたらあさひや農場の苗はあさひや農場のハウスに引っ越しです。

それまでの間、もうしばらく、
この時期のあさひや農場の苗は慣行農家にも見守られて育ちます。

新しいことなんかしない有機農場

冬は情報を仕入れる時期でもあります。

今年はスカイプというオンライン会議ツールを活用して様々な勉強会を企画しまくったので、
例年よりも得るものが多かったです。

その中で毎年学ばさせて頂いてるのが私のHPでも紹介している科学的な有機農業手法を全国で教えている小祝政明氏の勉強会です。
有機野菜のあさひや農場 » あさひや農場の基本を織り成す四大リンク
今年も小祝氏は日本中飛び回って講演していてなかなか捕まらないので、スカイプで2回勉強会を企画しました。
5日に2回目の勉強会があり、現在参加農家はその勉強会に提出すべき栽培管理カードを記入してる真っ最中です。
自分の野菜の栽培管理カードをどれだけ細かく書けるかが重要です。
それは自分が野菜に対して行なっている行為一つ一つを
どれだけ自分が理解しているかを確認する行為でもあるからです。

例えば皆さんが野菜だったとしましょう。
私は皆さんの住む場所を決めます。住む時期もです。
お隣の住人までの距離、食料や水をいつ配給するかも決めます。

一枚の葉っぱでも盛り上がり方、葉の角度が何を意味するかを聴く必要があります。



私が皆さんのことを理解してなければ、皆さんは寒い思いや、ひもじい思いをしますし、
太りすぎて病気になったり、虫たちがあなたにまとわりついて体中に噛み付いてきたりするのです。
私が勝手に「彼らはカレーが大好きだ」と思い込んで毎日毎日3ヶ月くらいカレーを食べさせられたり(しかも水の代わりにマックシェイクが1週間位一回与えられるだけどとか)

そおういうことがないように私たちは植物を理解しようとしています。
小祝さんの勉強会はそういう勉強会です。
いわいる~~農法とか名のつくようなことを勉強しているわけではありません。
植物の葉っぱは何をしてるか?
根は何をしてるか?
私たちのあげる肥料はどう吸収されるのか?
太古の昔から植物の基本的な生理は変わらず、人はそれに従うしかありません。
その生命のルールを学んでいるのです。

小祝氏は氏が毎年新しい手法や技術を紹介していくことに対してこう述べています。

”私は何も新しいことなんかしていません。
ただ常に植物の真理に近づこうとしているだけです。”

あさひや農場でも新しいことはしません。新しい理解をします。
あさひや農場で「奇跡」が起きるとしたら、それは私が「無知」だったということに他ありません。