新規就農者の結婚式

先日は新規就農者仲間の結婚パーティーを行いました。

10年以上前に私の後に当時50歳以上の年齢にもかかわらず物凄い熱意で就農された方の息子さんが親父さんの後を追って会社を辞めて村に入り、そして改めて親父さんからも独立して就農しました。その方が新郎です。

結婚パーティーは地元のレストランで私達新規就農者が企画運営して行いました。
こんな感じ。

    • 新郎・新婦・司祭(私)の乗った街で一番成功してる新規就農者の新車のBMWで会場に乗り付ける。
    • レストラン前に地元のスキー場から借りてきた赤い絨毯を敷いて、その両側を参列者が並ぶ。そこにBMWから新郎新婦司祭が降りる。音楽と共に子供・司祭を先頭にエントランスダンス(参考動画↓これを真似ました)

    • レストラン前祭壇にて司祭の進行のもと人前式
    • レストランで祝賀会。司会も新規就農仲間。
    • 余興、新規就農者コント・消防団新規就農者班演舞・新規就農者の妻たちのAKB48映像上映・新規就農者即席バンドの演奏。。。冬は割と暇だからこんだけよくもまあ練習して出来たもんです。
    • 最後は軽トラで退場。引きずる空き缶は「祝い事だから」という理由でこの日のために気持ちを込めて飲んできたヱビスビール缶150本以上。。。

  • 長野県民は何かとバンザイをするので。最後は長野県民らしくバンザイでお送りしました。
最後の新郎父挨拶で、最初の頃に私と6軒ほどの新規就農者で立ち上げた有機農家もJA出荷農家も一緒になってやる新規就農者の集まりが今回は13軒も参加しての集まり、このような企画を一緒にやるようになるまでなったことの素晴らしさについて述べられていました。仲間がいなければたぶん新規就農しても途中で挫けていたかもしれない。仲間の大切さについて改めて思い起こさせる結果になりました。

そして、今回の結婚式を終えて「結婚式は楽しい!またやろう!」ということになりました。
佐久穂町の新規就農者は新たなる新郎新婦の登場を待ちわびています。
という訳で、あなたも佐久穂町に新規就農してみませんか?  のお誘いでした。

あさひや農場 3度目の引越し。(住所変わりました。)

引越しにつきあさひや農場の住所が変わりました。

「農場」というと中心となる農家や倉庫とそれを取り囲む広大な農地をイメージするかと思いますが、あさひや農場は「農場」と言いつつも点在する借農地と農地とは離れた場所の住居からなります。

初代住宅は標高1080mの広大な農地に囲まれた藁葺農家でしたが、住居を囲む広大な農家などは新規就農者の私には借りれず、全て他の人が耕作している農地でした。

それでも見た目は農家風の建物だったのですが、薪の風呂の煙突火災が原因と思われる火災で消失しました。

2代目は「農場」は町の新規就農センターでした。火事で棲家を失った私たちに町の方々の懇意で本来は研修生にのみ貸し出されている新規就農センターの1室を貸していただいたのでした。

新規就農してはじめて過ごした「きゅっとひねればお湯の出る生活」は世の中では当たり前ですが私たちにはとても感動的なものでした。この時「便利な生活を受け入れて、その分仕事でこだわろう」という考え方を受け入れることにしました。

また広い農家風の建物に過去の思い出や「これから使うはずのガラクタ」をいっぱいつもこんだ生活をしてきましたが、火事でそれらのほとんどを失いました。そして今までと違い家の周囲にも物を置けず、倉庫も限られる、住居は2LDKに済むことになり、手狭になった私たちには「物を持たない生活」に適応することになったのです。

普通の農家なら当たり前にある広いたくさんの倉庫、そういったものが限られている私たちには、「場所」は「お金」よりも貴重なものになったのです。「まとめ買いしない」「買いだめはしない」「無駄な在庫を持たない」「物を持たない」「物を他人と共有する」「他人のものを借りる」。こういったことは従来の農家では逆の傾向があるし、かつては私も逆でした。

さて、新規就農センターはとても居心地のいい施設でしたが、町の懇意に甘え続けるわけには行きません。ここは新規就農希望者の研修施設なのです。また私たちも物を持たないと言っても「収穫物を越冬させるスペース」が必要でした。そこで偶然、農村ではめったにないことなのですが「借家」と看板が出てる家を見つけることができました。新規就農センターに居住して3ヶ月ほどで私たちは引っ越したのです。

3代目の家は国道沿いのコンクリート造7LDKの住宅でした。ここの国道は車の往来が激しく、田舎暮らしとは程遠い街中の家でした(と言っても家の直ぐ裏は田んぼでしたが)この家には店舗スペースがありそこにお米をしまったり、越冬ジャガイモやカボチャをしまうことができました。しかし住居としては私たちには広く実際には3部屋ほどを使っていただけになります。

この家に住んでいるあいだにようやく私たちは自分たちの農地の中心に土地を購入することができました。ようやく終の棲家となる家を建てる希望が見えたのです。

しかし、まだ家を立てる予算も時間もないまま、契約上の都合で(大家さんの家族が使うことになって)引っ越さざるをえないことになりました。

私たちには大きく分けて2つの引越し先の選択肢がありました。

一つは倉庫付きの農家向けの住居です。自分たちの居住スペースはもちろん倉庫や食品加工スペース、お客さんが泊まる部屋、宴会をする部屋が十分に確保できます。しかし、建物は古く、ある程度お金をかけて手直しする必要があります。

もう一つは町営住宅です。3DKですが、済むのにもちょっと手狭な上に、農家としての機能を家に求めることができません。

結果として、私たちは町営住宅を選びました。最大の理由は快適に済む維持コストが安いからです。

家はまた限り無く狭くなるので、家から農家の機能を分離することにしました。

貯蔵スペースや倉庫としてに機能は既存の農地の倉庫とこれから建てる家に新たに新設する倉庫に移動します。食品加工スペース、お客さんが泊まる部屋、宴会をする部屋は外部施設を利用することで確保します。

問題は事務スペースですがこれだけは家に残します。私たちは資料の殆どをデジタル化してるし、「用済みの資料」を見分けて処分する能力はあるので事務に関わるスペースはほんとに少ないのです。

事務作業スペースはリビングのテーブルです。食事の度には片付けますから、常に作業スペースは片付いていることになるのです。

今度の住居は高台にあり、農地も近くなりました。

写真は家の2階からの景色です。谷にあるコンクリート柱は私の農地を奪った高速道路の橋です。谷の向こうの高台の集落が私が耕作している農地のある集落で、集落の向こう側に最終的なあさひや農場の本拠が置かれることになる土地があるのです。

IMGP2760

(新住所はあさひや農場HP 有機野菜のあさひや農場 » 有機野菜のあさひや農場 » 訪問販売法による表示をご参照お願いします。)

お客さんが辞めてもうれしい時

  • 先日は出荷先の流通業者さんの生産者会議に名古屋まで行ってきました。流通業者さんとのお話や他の生産者さんとの情報交換はもちろんでしたが、流通業者さんが出荷されている個人消費者のお客様たちとお話しする機会があったのが一番の目的でした。

  • 今回参加した生産者の殆どは同じ長野県の生産者で馴染みのある人ばかり、参加者のうち1割は私と同じ町からの参加でした。参加した全員が有機農家でほとんどが新規就農でした。このことは40人ほど来ていただいた消費者の方からみると興味深い光景だったようです。私も普段お客様と接する機会もなく、特に1月に入ってからは野菜を見る以外はあさひや農場HPを再構築すべくパソコンに齧り付いていたので、これほどまで多くの人と話すのはとても新鮮でした。

  • お客さんとの話し合いでは質問のほとんどが私たちが予想していた「もっと~してほしい」というような野菜に対する要望や、「農薬とか肥料はどうなってるのか?」のような野菜そのものの質問ではなく、「1日何時間くらい働いているか?」「作業で大変なことはなにか?」のような私たちの苦労や生活に対する関心が目立ちました。

  • 実はほとんどの新規就農者、特に有機農家は一般的なサラリーマンの方よりも労働時間も短く(仕事に限度があるので)、みんな好きでやってることなので苦労を苦労と感じていないのです。一般的な農家のイメージは「農家=苦労」で「このお米はお百姓さんが苦労して・・・」みたい子供に語られることが多いですが、新規就農者の有機農家の野菜に関しては「この野菜はお百姓さんが楽しんで作ったから・・・」のように食卓では語ってほしい、というのが我々生産者からお客様へのお願いになりました。

  • そして中には「実は私も農業がしたいからアドバイスを」というお客さんが3人ほど居られ、実際に「今まで消費者だったけど今年からは生産者になるので宜しくお願いします」という方も参加していました。私たちからすればお客さんが4人ほど減ってライバルが4人増える計算になってしまいますが、私たち有機農家は仲間が増えることにはもちろん大歓迎です。私のお客様でもこの不況のなか様々な事情で定期便をお休みになる方がおれらますが、中には「今年から私も畑を借りて自分お野菜を作るようになったので。。。」と定期便を辞める方がいるます。そんな時ほど嬉しいことはありません。自分の作った野菜を食べて誰かがそれを自分でもつくろうと思うのは有機農家冥利に尽きることなのです。

  • 今回は流通業者さんや出荷仲間、そしてお客さんとたくさん接することができ、これからかまた始まる一年に良い影響を与えることができそうです。いい仲間やいいお客さん立ちに恵まれてうのは幸せなことに違いありません。これからまた種を蒔き始めますがまた楽しく仕事をするのにとてもいい機会でした。

    さて

  • 今月内に大体の今年度の野菜栽培計画を立て終わります。来年度に向け野菜セット内容などに「~をもっと増やしてほしい」「こういう野菜がほしい」「この野菜は良かった」などありましたら是非お申し付けください。積極的に栽培計画に反映させていたきたと思います。

  • 大変御迷惑おかけしておりましたHPの障害ですが、この冬に再開し始めました。まだ未完成の場所もありますが、ぜひご覧ください。いままでお客様向けの記事と農家向けの記事が混在しておりましたが分けてみました。今後はお客様に向けた情報をしっかり発信していきたいのでよろしくお願いします。