遅れたけど小麦中耕

昨年の9月に蒔いて7月に収穫する予定の小麦に最後の中耕をしました。
最後といっても種を蒔いてからこれが最初なのですが。。。
有機小麦中耕
中耕とは写真のような機械で小麦の間の土を耕して除草しつつ、畑に空気を入れたり、
小麦の株元に土を入れる作業です。

この作業は例年なら4月の上旬にしてましたが、なかなか雨やら風で仕事進まず1ヶ月も遅れてしまいました。
こうなると小麦も大きくなり中耕による小麦へのダメージも大きくなるのですが、
ここで中耕入れておかないと収穫までに草とかでとんでも無いことになったり、
収穫前に倒伏してしまい下手すると忙しくて収穫できなくなったりするからです。

この畑は奥に向かって若干の傾斜があり奥に行くときは上り坂です。
この上りはなんでもなさそうですが、この手の管理機械が中耕しながら登るにはちょっときつい。
昨年までは管理機が1輪の大型の管理機を使ってたのですが、1輪だと登らないので一生懸命後ろから人間が押していました。
こんな坂でもふかふかの畑を機械を押して行ったり来たりはけっこうバテます。
今年は機械屋さんが小型の2輪の管理機のデモ機を私に回してくれたので値引きで買わせていただいたものを使いました。
やっぱり楽。
楽して「流さない汗の分」いいものを作ることに頑張って行きたいと思います。

200kgの肥料撒き機とか移動するのに

あさひや農場の畑は標高の低い「馬越」と高い「頭無」(アタマナシではなくカシラナシ)の2つの地域に分散しています。そこで自走するトラクターなどは自分で行ったり来たりするのですが、
機械や肥料は軽トラに乗せて運びます。
重いものを載せたり降ろしたり、なるべく人間の腰を使わないように器具を使ったり、高さをかえたり、位置を変えたり配慮が必要です。
あさひや農場的には、腰が痛くなったら「負け」です。
「俺は馬鹿だー」と自分を罵ります。
人に使われてるならまだしも自分の職場で腰痛めたら精神的な打撃のほうが大きいくらいです。

そういうわけで200kgくらいある重量物もこんな感じで片足ずつ乗っけたりして移動。

下ろすのはチェーンブロック使います。

前はチェーンブロックも持って移動してたのですがちょっと工夫すればこの手の機械位なら簡単に載ることがわかったのでずいぶん楽になりました。

昨日、ジャガイモ植え終わり、今年は男爵を止め、キタアカリ、メークイン、十勝こがね、アンデス。ちょっとイモが足りなかったので10年ぶりくらいに大白を植えました。
大白は早くから出荷できるジャガイモで、白い肉質が特徴。さらっとして独特の味わいです。

他の作業は肥料まきまき、マルチはりはりでまだ畑は緑がない状態です。

マルチャー調整中

マルチャーとはマルチを張る機械のことです。
マルチとは地面に敷く資材のことで藁から紙のものそしてポリエチレンでできたものまでありますが、マルチャーは主に黒マルチなどと呼ばれるポリエチレンビニールを畑に展張する機械です。

人間がクワで溝をほってビニールの引っ張って裾を埋め戻す作業を一辺にやってくれる働き者です。これがないと例えば夫婦でやると「そっち引っ張りすぎ」「まがってる!」「性格がゆがんでるからだ!」「シワがつきすぎ!」「もうろくしたな!」など夫婦げんかの元にもなるのでそういった意味でも革命的な道具なのであります。

さてこの機械、あさひや農場の場合、トラクターで引っ張るのですが、今までは2台あるトラクターのうちの1台にしかついていませんでした。しかもお年寄りのトラクターの方にしかついてなかったので標高差150m距離3km以上離れた畑を移動しての作業は大変面倒で負担の大きいものでした。

今年はもう一台のトラクターに付くようにステイという取付台をもう一台のトラクターに付けました。これで機動的即応的な作業が可能になります。

しかしこのマルチャー、ビニールという人工物を勝手に自然の土壌に埋め込むわけですから、規格化された工業製品同士をくっつけるのと違って、土質や耕耘ロータリーとの位置関係やら様々な条件によってうまくビニールが転調しない場合があります。幾つもの調整箇所を調整して行かないとビニールをぴしっと貼れません。

スケートの選手が空気抵抗を考えてダボダボの服を着ないでぴしっとした全身タイツを着るように、ぴしっと貼ってないで少しでもたるみがあるマルチは風の抵抗を受けて剥がされてしまいます。

今日はマルチャーの調整をしながらのマルチ張りでした。地温を下げる白マルチをレタス用に、地温を上げる黒マルチを大根用に貼りました。

気がつけばアラフォーだらけの土壌分析会

春恒例の土壌分析会です。(実際は3月中旬に行いました)
一人でやると非常に効率悪いし、精度も落ちるので大人数で流れ作業でシステム化して行います。

あさひや農場の土。まだ表土が凍る畑から採取してきました。それぞれの枠にそれぞれの畑の土。
今回は23サンプル。
沢山の畑が標高を変えて点在するので土質がそれぞれ異なります。
要土壌分析です。


今回は私と仲間の有機農家さん、その研修生たち、東京の老舗有機農家の大平農場の研修生の藤永さんと全員アラフォー男子。というか2名ほどはアラフィー?
私が有機農業の研修をした頃は「有機農業で独立するなら30歳が限度」と言われてたのですが、いまでは30歳台後半は普通で藤永さんなんか40歳台後半です。

有機農家の卵


昔は海のものとも山のものともつかぬ有機農業も「若さ」で新規参入も乗り切っていたのが、
いまではある程度体系化し、参入時に資産や社会経験が十分生かせる産業として有機農業は成熟してきたという証拠でしょう。
その体系化の一つが土壌分析です。

昔は1度に2検体ずつしか分析できなかった土壌分析も今では12検体が一気にでき、目視で読み取っていた数値もデジタル検定機で測れるようになりました。
効率と精度が上がりましたが、それでも各作業は多くの人の手が加わります。
測定ミスは当然起こりうるので最後のデジタル測定と記録は主に私とずっと一緒に分析をしてきたのらくら農場さんが行なって、分析値に異常がないかチェックします。
異常があれば即やり直し。

あさひや農場は去年は手が回りきらず、投入した肥料分の収穫をしてないところが多いせいか全体的にやや肥料が残り気味でした。ベストは畑がスッカラカンになってること。
今年はその分、肥料を抑えて肥料設計します。
 

肥料納品

今月に入り雪が溶け始めたので共同購入の肥料の納品が続きます。
昨年まではJA出荷の大規模農家さんの畑で荷受をしていましたが、
道が悪く6トンのトラックで運んできてもらっていました。
今年は地元の「がんこ村」さんという減農薬のグループの出荷場をお借りしての荷受なので
これまでより大型14トンのトラックで荷受ができるので、荷受が楽になり運賃も減ります。

今日は14tトラック2台納品、まだまだ続きます。

昔は仲間の有機農家と二人で共同購入していました。
6トントラックとかで持ってきてもらって、
新規就農なので荷受けする場所もフォークリフトもなく道路端で軽トラに手で荷下ろししてました。
今では数件のJA出荷の慣行農家を含む10件の農家での肥料の共同購入です。

慣行だろうが有機だろうが、有機であってもひょっとしたら競合する同業者であっても、
一緒にできることは一緒にし、共有できるものは共有する。
その先に光ってこその個性であり、そこが勝負どころになります。

慣行農家と苗つくり

3月の中旬まではあさひや農場では自分の農場では苗を育てていません。

新規就農の先輩の農家さんのハウスで場所をお借りして苗を育てさせてもらっています。
先輩の農家さんは立派な育苗ハウスを持っていて暖房が効いているのです。
「この時期はまだまだスペースにも余裕あるし、自分の苗の分だけで暖房炊くのももったいないしねぇ。良かったらうちで一緒に苗作れば良いじゃん」というお言葉に甘えてさせていただいています。
私の他にも3件ほど新規就農者が一緒に場所を借りて苗を育てています。

この時期はあさひや農場の無加温ハウスは苗を育てるにはまだまだ寒すぎるし、何よりも毎朝水をやりに行くたびに他の農家の苗を見たり話を聞くのが貴重な時間であるからというのがあります。

ちなみに、大事な事ですが、お世話になっている先輩農家さんも一緒に苗を育てている新規就農者さんたちも有機農家ではありません。
夏には普通に農薬を撒くJA出荷の大規模レタス白菜農家さんたちです。
有機苗と慣行苗の共存
もちろん、この時期はまだ寒いので育苗期間中も苗に農薬を撒かないので私の苗に農薬がかかることもありませんし、苗土も慣行農家用の化学肥料入りの苗土ではなく私は自家製の無化学肥料のものを使っています。
そういうわけで農薬使用の農家と共有してるのは空間と温度と情報だけです。
慣行農家さんに学ぶことは多く、彼らの専門であるレタスや白菜のことはもちろん、いろいろな資材や農協のこと集落のことで私が知らないこと、経営のこと。。

ひょっとしたら正式なJAS有機的には「慣行農法の苗と同じ空間で育ててはいけない」等と細かいルールがあるかもしれません。

私はそんな細かいルールよりも、もっと他のことを大事にしたほうが良い野菜が作れると考えています。
(そういうこともあり、あさひや農場ではあえてJAS有機認証を取っていません。)

あさひや農場のハウスも来週には踏み込み温床の火が灯り、暖かくなります。
そしたらあさひや農場の苗はあさひや農場のハウスに引っ越しです。

それまでの間、もうしばらく、
この時期のあさひや農場の苗は慣行農家にも見守られて育ちます。

寒冷地の有機農場1回目の播種です。はじまりー

3月入りようやくあさひや農場今年第1回の種まきをしました。
寒かったので例年より1週間ほど遅いです。

播種したのは。。。
カリフラワーのスノークラウン、生育に時間がかかるので早くから蒔きます6月下旬出荷。
みさき、一番早くできるグルーンボール系のキャベツです。
初恋、キャベツです6月下旬から。
ホワイトスター、夏から出荷の葱です。去年は草にしてしまいました。
岡山サラダ菜、5月のサラダ菜です。最初だけ少し作ります。
グリーンウェーブ、5月のグリーンリーフレタス。
レッドフォルダー、5月のサニーレタス
マリア、最初に出る玉レタスです。
5月のものが多いです。この他に5月はほうれん草や小松菜も出るのですが、
そういった葉物は4月に露地に播種します。
今回蒔いたのはいずれも育苗箱(プラグトレー)に蒔いて苗で植えることになります。

寒冷地の有機農場ではこの3月4月が一番種を蒔き、
野菜たちが苗としてグングン育つ一番楽しい時期かもしれません。

雨だと除草もうまくいきません

    除草をいくらしても一度雨が降ると写真のようにびっしり草が生えてきます。



    「上農は草を見ずして草を取る」といいます。こまめに地表を耕せば本当に草は生えません。とは言え雨が降ると耕すこともできず草はやはり生えてきます。それでもまだ写真くらいの草の大きさなら少し耕すだけで草は抜けます。ここから時間が経つに連れて草は大きくなり根も張るので時間と比例して除草の労力が増え、そのうち耕せなくなり草を抜かなければならなくなります、そうなるともう手に負えず作物は草の中に飲み込まれてしまいます。


    そうならないようにこそこまめに除草する必要があるのですが、

    雨だと機械で土を練ってしまうし、人力で鎌や草かきで除草しようとしてもドロドロだと鎌もすぐに切れなくなり、草の根が葉に絡まります。土も重く非常に効率が悪いです。

    それでもほっとくわけにもいかないので僅かな晴れで畑が少しでも乾いたら一気に除草に入ります。

    ジャガイモ除草

    ジャガイモだとまず株元を人力で除草し、

    その後に通路を管理機という機械で耕しながら除草し、同時に土をジャガイモの株元に寄せていきます。

    下の写真のようになります(今年はジャガイモ欠株が目立ちます)

    ジャガイモ除草後草はまた生えてきます。ジャガイモが地表を覆い、機械が入れなくなるまでこれを繰り返します、

    同じようにネギや人参も除草していきます。


    「今日を逃したら一年丸つぶれ。」

    そんな日が1年に何日かあります。梅雨の晴れ間もそのひとつです。

    とりあえず今のところ今年のあさひや農場では草に対して人類側が勝利を収めています。

 

梅雨入りです。

例年より20日近く早く梅雨に入ってしまいました。

5月は定植の時期

この時期は野菜の苗を植えるために肥料をまいて畑を耕し、苗を植える場所にマルチというポリ資材を貼ります。この一連の作業は天候に左右され、特に肥料撒きは風があるとどっかに肥料が飛んでいってしまうとできず、風の多い春には制限されがちな作業です。また耕すのもマルチを貼るのも畑が乾いていることが条件で、畑が湿っているときに無理して耕すと土壌の団粒構造を破壊してしまい秋までガチガチでゴロゴロな畑になってしまうのです。そんな感じで天候に左右されてマルチはりが遅れてしまいました。しかしなんとか梅雨前の最後の一日に一気に茄子とズッキーニのマルチを貼ることができ、ほっとしています。それでも一部の作物はいつマルチが晴れるかわかりませんし、マルチ貼りのほかでは葉物や大根の種蒔もできず出荷に間ができてしまいそうです。

写真の黒いポリがマルチです。株元を覆うことで抑草、保温、保湿、肥料流失防止の効果があります。効果してくる放射性物質が株元に落ちることを防ぐ効果も期待できます。

そのほか早い梅雨のため除草ができないのが心配です。

畑が湿っていると除草するための機械も入れず除草効率が極端に落ちてしまうので除草が間に合わず植えた作物が草にうもれてしまうこともあります。3日でいいので晴れが欲しいところです。3日あればなんとか追いつきたいところです。皆様も余ったティッシュとか広告などありましたらてるてる坊主をぶら下げて頂ければと思います。

順調な作物

そんな中で順調なのがハウスのキュウリ、トマトです。また4月に植えたジャガイモ、ネギも順調。たような作物を作っているのでどんな時でも悪いこともあれば逆に良いこともあるのが多品目栽培の魅力の一つです。