種苗メーカーである。トーホク種苗の本社へ行ってまいりました。

よくトーホク種苗の種はホームセンターで売られてますのでご存知の方もいらしゃるかも知れませんね。

今年のあさひや農場トーホク種苗種子は以下のとおりです。

キャベツ 信州868

大根 春のいぶき 夏つかさ なつこ ふゆどり三浦 紅しぐれ

白菜 信州大福(地域限定?) F-76




あさひや農場の近くの篤農家さんが個人的にVIP待遇で見学に行くのに無理言って連れて行ってもらったのです。



種苗会社の心臓部である育種センターを見学しました。

「育種に勝る技術なし」といわれるほど農業において品種開発は重要なものです。

各社しのぎを削っており、ものすごい投資をしております。

今回はF1と呼ばれる交配種の受粉作業真っ最中のところお邪魔しました。

今回撮影禁止の場所のため写真ありません。


F1白菜の世に出るまで


  1. 育種目標を作る。5年10年先の気候変動や農業情勢を検討してどのような品種が求められるか考え、計画します。偶然良い種ができるのではなく、目的の種ができるように計画を導きます。
  2. 畑に有望となる白菜をたくさん植える。
  3. できた白菜の中から1000株めぼしいのを集めて鉢にあげて1棟1億円するコンピューター制御された温室に隔離されます。
  4. 白菜の結球部の葉っぱほとんど取る(花がさくときはコールラビ見たいのに上葉が何枚かでてる感じ)、それをパートさんが丹念に花蕾をカッターで分解して自家受粉しないように一つ一つの花を他の白菜と交配していきます。この作業は男だと気が短いので無理とのこと。とても細かい作業です。他の白菜の花粉や自分の花粉で受粉しないように行っていきます。1つの白菜に2つの品種を交配させるので2000の掛けあわせができます。1つ1つの作業も時間はかかりますが、目的の白菜同士の開花のタイミングも違うためすべての作業が終わるのい2ヶ月ほどかかるそうです。
  5. それぞれ受粉した花からできた種を採取
  6. 2000の交配種から書類選考などで500に絞る。
  7. 500の品種を隔離されたハウスで今度は虫などにより自然交配させる。私たちが見て同じように見える白菜の花でも、虫には好き嫌いがあるようで受粉してくれないときがあるようです。ここまで一生懸命人間が積み上げてきた努力が虫の好き嫌いでパーになることもしばしばとのこと。
  8. さらに選抜され外部環境の圃場にて育種、自然交配で種を増産。
  9. 全国の農家さんたちに試供品として作っていただき現場の評価を検討
  10. ここまできてようやく「販売が検討」され、ここで落ちることももちろんあるそうです。

こんな感じで販売までこぎつけ、ヒットすればその後何十年にわたり会社を支えてくれるそうです。

一人の育種家がヒット商品を出せるのは一生に1度でもあればいいほうだとのこと。

現在私が同行させていただいた篤農家さんでもF-76という白菜品種を試験栽培していますが、それがうまくいけば今回案内してくれた白菜担当の方も一安心でしょう。

F-74はあさひや農場でも今年は12月からの白菜に一部ご提供させていただくつもりです。

F-74は厳冬期でも青々としてて貯蔵性も良くおいしい品種とのこと、匠の技を汚すことなくお届けできればと思っています。

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