雪はハウスを潰さない
昨日は関東も記録的な大雪に見舞われ当該地域の方は大変だったと思います。
佐久穂もこの10年で1番の大雪じゃないでしょうか?
一昨日までは天気続きで残雪もかなり融け、地面が顔を出していたのですが一晩でこんなです。
朝から三回家の前除雪して、
家の前で雪で道を見失って道路から落ちそうになった通行車の引き上げを手伝ったり、
落雪が水路に詰まって水路があふれたのを治す応援をしたり、
「雪の日はゆっくり雪見酒」どころではない中、一番の農家の仕事はハウスの雪対策です。
就農してまもなく、貧しさゆえに遠方の工事現場の除雪を任されて、
帰ってきたら自分のハウスが潰れてた。
そんな苦い記憶があるので、一応やってあります。
ハウス内は補強用の支柱を立てまくってあります。
これらの再点検が最優先。
そして、練炭を炊いておきます。
雪を溶かすのではなく、
ハウスのビニールと雪の接地面をわずかに融かすことで落雪を促します。
そういうわけなので熱源はこんな簡単なもので十分。
雪を落とすために全部のハウスに石油ストーブ買う余裕とそれをしまっておく場所なーい!
こんな感じで事前にハウスには練炭がセットしてあります。
この冬は初めての着火となります。
最近では新規就農者も就農前にたっぷり稼いできたり、
就農者の補助金も手厚くあって農外からの資金が潤沢のため
こんな柱立てなくても潰れない丈夫なハウスを最初から所有できます。
いまどきこういう原始的な対策は珍しいかもしれません。
そんな恵まれた時代には感謝するとして、
まだまだ軟弱ハウス所持者としては
ハウスは雪の重みでは潰れない。心の軽さで潰れるのだ。(Patton's Speech to the Third Armyより抜粋)
この気持ちは忘れないでおきたい。
この日は簡単にハウス横の除雪をしてハウス対策は終了。
ハウスは上の雪より横に溜まった雪で潰れます。
こればかりは除雪しないといけません。
その後夜まで消防団の防災施設、各消火栓、貯水タンク等の除雪を行いました。
変な筋肉痛に襲われています。