信州ぷ組土の会主催 「第6回 土壌診断勉強会強化合宿」

信州での新規就農農業者集団「信州・ぷ組」の組長の土肥さんよりホットなご案内を2件いただきましたのでご紹介します。主催は信州ぷ組さんになります。
(もう一件の案内は「取り組めば必ず成果が出る!個人事業・小規模店の必勝法」のご案内 « 小さな有機農家の有機農業情報ブログ

信州ぷ組さんは有機農業という小さな枠組みではなくもっと広い視点から農業経営や技術追求を行なっている農家の自主的組織でありますが、おそらく有機農業の研究ひとつとってみてもヘタな民間の有機農業専門の研究組織よりも研究レベルは高いでしょう。今回もその集大成的な勉強会になりそうです。

土肥さんよりコメント

今年も信州ぷ組主催の土壌診断合宿を開催させていただきます。
この合宿は毎月開催している「ぷ組土の会」に参加できない県外の方中心の集中学習講座でしたが、
近年、それに加え様々な栽培環境の農家が全国から集まるようになり
「土壌診断サミット」のような側面も持つ、より充実した内容の合宿へと進化してまいりました。
今年も仮申し込み者も含め、多彩な参加者となりそうです。
例年参加していただけるの「木の花ファミリー」のメンバー
南会津の業界では著名なトルコギキョウ栽培農家さん、
川上村の大規模野菜農家さん、
また今年は神奈川県の生協さんや熊本県のJA技術指導員からも問い合わせがきております。
 
土壌診断の数値の中に答えはありません。
畑ごとに存在する「答」を自らの力で探し出すためのツールが土壌診断であり、
その畑の数値に対する分析事例はその畑独自のものであり、他の畑では通用しない。
そんな考えや事例をもとに合宿に取り組ませていただいております。
ですから多様な参加者に集まっていただけることは、それだけ学ぶ機会が増えることにつながります。
 

信州ぷ組土の会主催

「第6回 土壌診断勉強会強化合宿」のご案内

信州ぷ組土の会では、農家が土壌診断を土づくりのツールとして使いこなすことを目的として、参加者の
実際の土壌診断データを使った上で、その土壌診断データを読みこなし、土の性質やその改善方法を学ぶた
め土壌勉強会を毎月開催し、今年で10年目を迎えます。「土壌診断強化合宿」は、毎月の勉強会に参加でき
ない方やより広範囲の診断事例を学びたい人のために行っている要点をまとめた集中講座です。土壌診断の
基礎から事例の読みこなし術、その活用までを学びます。
前回、第5回からは基礎編はもちろですが、参加者の具体的データの解説、活用が中心となってまいりまし
た。
そして今回は「データの共有」をテーマに経験者からの事例発表を中心に新たに他数名によるパネルディス
カッションを行い、それぞれの活用方法、具体的事例について参加者全員を交えて、土壌診断がより現場で
栽培に活用できるためにより積極的な意見交換をはかりたいと思います。

近年、国、地方自治体、JAなど土づくりの指針として土壌診断を活用する例が年々増えつつあり、農家に
とって土壌診断が身近になりつつあります。

しかしながら多くの農家は、分析結果に対するコメントのみに目を通すだけであったり、分析結果の項目の
値が高いか低いかに着目する程度にしか利用していないというのが実情です。そうなってしまう原因は、そ
れぞれの分析値がリンクしており、ケースバイケースで意味合いが変わってくるという解釈の難しさにあり
ます。土作りには、画一的で教科書のような方法は存在せず、現場の土壌の状況に応じたオーダーメイド的
な処方箋が必要です。土壌診断とは、その圃場ごとに唯一存在する答えを見つけるための重要なヒントであ
り、農家自身が数値の示す意味を理解した上でこれを十分に活用すべきです。

我々は、土壌診断という「共通言語」を身に付けることが、農法、作物、地域等の壁を超えた高いレベルで
の情報交換や、人材交流を可能にしてきたと考えています。そして農法や栽培作物の違いにとらわれること
なく広く門戸を開き勉強会を行ってきました。合宿には農家の皆さまはもちろんのこと、様々な農業関係者
の参加をお待ちしております。

講師は、(有)上ノ原農園土壌環境技術研究所 代表取締役の池上洋助氏です。信州ぷ組土の会では、過去8年
に渡りご指導いただいており、その指導内容、実績において全国有数の土壌診断指導のエキスパートであ
り、また花き栽培生産者でもあります。

<講義内容>
(1)農家自らが土壌診断データの数字の意味を理解し、土壌診断全般にわたる基礎知識を修得します。
(2)様々な実例を読み解くことにより、圃場の状態に応じた必要な手立てを導き出す方法を理解します。
(3)土壌診断を取り入れた実践者の取り組みを紹介し、その実績をもとに討論します。
(4)事前に土壌検体を提出した参加者は、自らの圃場の状態を把握し、講師からアドバイスを受けます。

*知識を自分のものとするため、土壌検体を予めご提出いただくことを強くお勧めしております。
(検体提出の方は必ず分析シートにご記入いただき、一緒にお送り下さい:土の袋には入れないこと
提出希望の方には分析シートを添付ファイルまたはFAXにてお送りしますのでお知らせ下さい。)
ECと無機態窒素の関係をより良く理解するため、また要改良の場合、具体的な対策が得られるBコース
を推奨します。

・分析Aコース:1検体5,250円(一般分析:EC、pH、CEC、石灰、苦土、カリ、リン酸)
・分析Bコース:1検体10,500円(一般分析+硝酸態・アンモニア態窒素、塩基補給対策の緩衝能計測)
※Aコース選択の場合も著しく土壌環境が悪化している場合、参考事例提案のため対策法を提示する場合もご
ざいます(追加の費用は必要ありません)

<土壌検体提出>
〒399-7102 長野県安曇野市明科中川手20-2 (有)上ノ原農園土壌環境技術研究所
Tel 0263-62-3056
(土壌500グラム程度をビニール袋で密閉し、栽培履歴、分析コースを明記の上、記入した分析シートと
共に宅配便等でお送りください)
検体締め切り 平成25年1月12日(必着でお願いします。遅れた場合、対策の提示が出来なくなりま
す)

☆実施日程
平成25年2月4日(月)12:30集合 ~ 5日(火)12:00まで

☆会場
長峰荘(ながみねそう) 長野県安曇野市明科中川手14-2 Tel 0263-62-2195
(長野自動車道安曇野ICから5キロ、JR篠ノ井線明科駅から2キロ)
http://nagaminesou.or.tv/

☆参加費
講師料:お1人様 10,000円
宿泊費:1泊2日(2食付)お1人様 7,500円
懇親会費:若干(懇親会での飲み物、つまみ代のカンパをお願いしております。ご協力願います)
分析料:分析コース×検体数(希望者)

☆タイムスケジュール(予定)
<1日目>
12:30 現地集合
13:00~13:15 挨拶ならびに事務連絡
13:15~15:15 基礎編(土壌診断とは? EC、pH、CEC、石灰、苦土、カリ、塩基飽和度など)
15:30~18:30 実践編第一部(実データに基づいた土壌診断表の読み方)
18:00~19:00 夕食
19:00~22:00 実践編第二部(続き)
22:00 1日目終了:その後懇親会
<2日目>
7:30~ 8:30 朝食
8:30~ 9:30 事例報告(テーマ:現場で土壌診断使いこす:2名)
9:30~10:40 数名によるパネルディスカッション(テーマ:現場で土壌診断使いこす)
10:50~11:50 補足講義
12:00
2日目終了、現地解散

☆参加申込締切
平成25年1月20日(定員になり次第、受付を終了させていただきます)

☆参加申込おびお問い合わせ先
信州ぷ組組長 土肥(どひ)まで
 

(連絡先は下記PDFよりご参照ください)
PDF表示・ダウンロード

また第6回 土壌診断強化合宿 検体提出用分析シートをご利用ください。


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