お客さんが辞めてもうれしい時

  • 先日は出荷先の流通業者さんの生産者会議に名古屋まで行ってきました。流通業者さんとのお話や他の生産者さんとの情報交換はもちろんでしたが、流通業者さんが出荷されている個人消費者のお客様たちとお話しする機会があったのが一番の目的でした。

  • 今回参加した生産者の殆どは同じ長野県の生産者で馴染みのある人ばかり、参加者のうち1割は私と同じ町からの参加でした。参加した全員が有機農家でほとんどが新規就農でした。このことは40人ほど来ていただいた消費者の方からみると興味深い光景だったようです。私も普段お客様と接する機会もなく、特に1月に入ってからは野菜を見る以外はあさひや農場HPを再構築すべくパソコンに齧り付いていたので、これほどまで多くの人と話すのはとても新鮮でした。

  • お客さんとの話し合いでは質問のほとんどが私たちが予想していた「もっと~してほしい」というような野菜に対する要望や、「農薬とか肥料はどうなってるのか?」のような野菜そのものの質問ではなく、「1日何時間くらい働いているか?」「作業で大変なことはなにか?」のような私たちの苦労や生活に対する関心が目立ちました。

  • 実はほとんどの新規就農者、特に有機農家は一般的なサラリーマンの方よりも労働時間も短く(仕事に限度があるので)、みんな好きでやってることなので苦労を苦労と感じていないのです。一般的な農家のイメージは「農家=苦労」で「このお米はお百姓さんが苦労して・・・」みたい子供に語られることが多いですが、新規就農者の有機農家の野菜に関しては「この野菜はお百姓さんが楽しんで作ったから・・・」のように食卓では語ってほしい、というのが我々生産者からお客様へのお願いになりました。

  • そして中には「実は私も農業がしたいからアドバイスを」というお客さんが3人ほど居られ、実際に「今まで消費者だったけど今年からは生産者になるので宜しくお願いします」という方も参加していました。私たちからすればお客さんが4人ほど減ってライバルが4人増える計算になってしまいますが、私たち有機農家は仲間が増えることにはもちろん大歓迎です。私のお客様でもこの不況のなか様々な事情で定期便をお休みになる方がおれらますが、中には「今年から私も畑を借りて自分お野菜を作るようになったので。。。」と定期便を辞める方がいるます。そんな時ほど嬉しいことはありません。自分の作った野菜を食べて誰かがそれを自分でもつくろうと思うのは有機農家冥利に尽きることなのです。

  • 今回は流通業者さんや出荷仲間、そしてお客さんとたくさん接することができ、これからかまた始まる一年に良い影響を与えることができそうです。いい仲間やいいお客さん立ちに恵まれてうのは幸せなことに違いありません。これからまた種を蒔き始めますがまた楽しく仕事をするのにとてもいい機会でした。

    さて

  • 今月内に大体の今年度の野菜栽培計画を立て終わります。来年度に向け野菜セット内容などに「~をもっと増やしてほしい」「こういう野菜がほしい」「この野菜は良かった」などありましたら是非お申し付けください。積極的に栽培計画に反映させていたきたと思います。

  • 大変御迷惑おかけしておりましたHPの障害ですが、この冬に再開し始めました。まだ未完成の場所もありますが、ぜひご覧ください。いままでお客様向けの記事と農家向けの記事が混在しておりましたが分けてみました。今後はお客様に向けた情報をしっかり発信していきたいのでよろしくお願いします。


お客さんが辞めてもうれしい時” に対して2件のコメントがあります。

  1. funky_tomato より:

    「楽しくなければ農業じゃない!!」と私も思います♪

    1. あさひや より:

      ありがとうございます。もちろん実際は大変なこともあるけど、それを売りにしちゃいけませんよね。最悪の時でもニヤリと笑うのに憧れます。

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