肥料散布機を堆肥散布用に改造してみる。

有機肥料でも私が愛用するブロフ堆肥のような堆肥系の肥料はなかなか通常の散布機では撒きにくい。肥料が詰まったり落ちなかったり、落ちても非常にすこしずつとか。
だいたい粉状のものから粒状の肥料を落としたり撒くのに適してるので繊維状のものの散布には不向き。
基本そういうのはマニュアスプレッダーという肥料散布機100万円超えを使う。

ライムソワー
ライムソワーの下のシャッタをまるごと外してみる

何故か最初に思いついたのはライムソワーの下のシャッターを全部外す。
本来粒状肥料の落下料を制限するシャッターに堆肥が詰まるのでシャッターそのものを外す。その状態で普通の肥料を入れれば全部ぽっかり空いたシャッターを外した空間から落ちてしまうが、堆肥は詰まる。
そこで、PTOを入れてライムソワーを動かせば堆肥はボトボトと落ちる。
結構いい量が落ちるけど、「まあそうなるよね」とライムソワー内部でのブリッジ現象でやっぱり上手く落ちない。
駄目である。
しかし、この「シャッターを外しちゃえば良くない?」と言うアイデアが次に繋がる。

コンポキャスター

コンポキャスターはその名の通りコンポスト(堆肥)を撒いてくれない。撒いてはくれるけどちょっと繊維質の多くて水分のある肥料はシャッターで詰まってしまって上手く落ちない。撒けるけど、手で巻くのと時間変わらないくらい。もちろん手で撒くより均一で何より疲れないけど、いかんせん散布スピードが遅い。
シャッター開口部がもっと大きければ良いのだ。
コンポキャスターのシャッターは外れるかな?
外すには構造上ほとんど全部バラすことになるのだが。。。

コンポキャスター開口度合い調整部。
コンポキャスター開口度合い調整部。

よく見ると、シャッターの調整弁を動かす棒を外すと規格外にシャッタが開くことがわかった。調整弁が動かないのでシャッターは閉じないけど、PTOを回さなければシャッターが空いてても堆肥は落ちてこないので問題ない。

シャッターの制御棒がはずれて最大限にシャッターが開いてる状態

これでシャッターは完全に開き、今までの最大開口面積より4割ほど開く感じである。これだけで実際に堆肥を撒くとかなり濃い散布量で撒ける。
搭載量も散布速度もマニュアスには敵わないけど、十分実用に耐える。
なんと言ってもシャッターの開閉をもとに戻すのに制御棒を挿してピンで止めるだけの改造。何も壊さない、何も変えなくていい。
コンポキャスタ+袋詰め堆肥の人にはオススメである。
(なお、コンポキャスタの正規の使用法でないため用法用量は人それぞれ自己責任で対応してください)


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